神戸新聞 に適正がないと判断されてしまった犬のその後について記事が、掲載されていました。
盲導犬には訓練した犬の中で3割~4割しかなれず、適性が無いと判断された場合はキャリアチェンジをし別の道を歩むそうです。
盲導犬協会では飼育ボランティアを募集しています。
不適正とはいえ人間のために訓練を頑張ったワンちゃんですから、愛のある飼い主さんの元で暮らしてほしいですね!
その他にも、盲導犬に協力できるボランティアとして1歳までのパピーウォーカー(テレビで見たことありますが、1歳になったときのお別れがつらいT T)や、
10歳前後で引退した盲導犬の飼育ボランティアもあります。
全ての犬が最初から最後まで幸せな犬生を送れることを願っています!
盲導犬についてより知りたい方は以下をご覧ください!
盲導犬は、視覚に障害を持つ人々が安全に移動できるようサポートするために訓練をされた犬のことです。
視覚障害者の目の代わりとなり、日常生活のさまざまなシーンで支援をします。
公共の場や交通機関でも身体障害者補助犬法より一緒に同行することが認められており、視覚障害者にとって欠かせないパートナーとなっています。
盲導犬の主な役割は、視覚障害者が安全に目的地まで到達できるように案内することです。
例えば、歩道の端で止まり、信号を待つ、障害物を避ける、エスカレーターの乗り口を案内するなど、非常に多岐にわたるサポートを提供します。
また、視覚障害者が社会参加を果たすための自信と自立を支える重要な役割も担っています。
盲導犬として活躍するためには、非常に厳しい訓練が必要です。まず、盲導犬になる犬たちは産まれてから2ヶ月するとパピーウォーカーにより育てられ、基本的な社会化や家庭内でのルールを学びます。
その後、専門の訓練士のもとで1年以上にわたる厳しい訓練が行われます。この訓練では、盲導犬として必要なスキルやコマンドの習得だけでなく、視覚障害者との信頼関係を築くことも重視されます。
訓練の中では、視覚障害者が使用する白杖のサポート方法、階段の上り下り、道路の横断、様々な障害物を避ける能力など、多くのスキルが習得されます。
また、都市部の騒音や多くの人々が行き交う環境でも落ち着いて行動できるようにするため、訓練は実際の街中でも行われます。
日本において、盲導犬の数はまだ十分ではなく、視覚障害者全体に対する盲導犬の普及率は低いのが現状です。その背景には、盲導犬の育成にかかる費用や時間、そして社会的な理解不足が挙げられます。盲導犬一頭を育成するには、約300万円以上の費用がかかると言われており、またその育成には約2年の時間が必要です。このため、盲導犬育成団体の多くは寄付や募金に依存しているのが現状です。
また、盲導犬と共に生活する視覚障害者に対する理解も十分とは言えません。
盲導犬が公共の場に入ることを快く思わない人や、盲導犬に対する無理解からトラブルが発生するケースもあります。
これらの問題を解決するためには、盲導犬に対する社会全体の理解と協力が必要です。
盲導犬は、視覚障害者にとって単なるサポート動物以上の存在です。
盲導犬との生活は、視覚障害者に自信を与え、社会とのつながりを強める手助けをしています。
多くの盲導犬ユーザーは、盲導犬との生活が始まってから、外出する機会が増えた、あるいは孤独感が減ったと感じています。
また、盲導犬と過ごすことで、視覚障害者は周囲の人々とのコミュニケーションが増えることもあります。
盲導犬がいることで、道を尋ねたり、助けを求めたりする場面が増え、視覚障害者にとっては新しい社会的な接点が生まれるのです。
私たち一人ひとりが、盲導犬の役割や視覚障害者の生活について理解を深め、支援していくことが求められています。