都会の真ん中。
今回は
東京駅から歩くことができる日比谷公園の中にある「松本楼」をご紹介🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳
森のレストラン「日比谷 松本楼」
なんと創業明治36年の老舗です。
日比谷公園の中にひっそりと佇む「松本楼」はテラス席もあり、わんちゃんと一緒にお食事・カフェを楽しめます。
日比谷公園の木々に囲まれて、涼しく過ごせます。
お店のホームページにも以下のように書かれているように、
日比谷公園が誕生して、時を同じくしてオープンした松本楼はカレーが大人気。
昔からのデートスポットだったんですね♪
明治36年、日本ではじめての洋式公園として誕生した日比谷公園。時を同じくしてオープンした日比谷松本楼は、当時流行していたマンサード屋根の3階建て。おしゃれな店として評判を呼び、ハイカラ好きなモボやモガのあいだでは「松本楼でカレーを食べてコーヒーを飲む」ことが大流行しました。
引用:松本楼
そんな懐かしのカレーとクリームソーダを注文してレトロな気分を大満喫✨
寒い日はテラス用のガスストーブもあり、安心。お食事スペースものびのびできて、窮屈感はゼロでした。
休日は混み合うと思いますので、お早めに☺️
歴史あるおしゃれな建物で歴史を感じながら素敵なひとときをわんちゃんと一緒に…🌟
歴史を知ると感慨深いですね。
日比谷 松本楼
- 〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園1-2
tel : 03-3503-1451 - fax : 03-3503-1460
http://www.matsumotoro.co.jp
以下、松本楼の歴史をご紹介!!
■松本楼の歴史
日比谷松本楼は、東京都千代田区の日比谷公園内に位置する有名なレストランで、その歴史は非常に豊かで、日本の近代史と深く結びついています。松本楼の創業は1903年(明治36年)、日比谷公園が開園した翌年にさかのぼります。創業者は、料理人であり実業家の小坂梅吉で、彼は当時の西洋料理のトレンドを取り入れたレストランを開業することを決めました。
(名前の由来は小坂梅吉の父親が長野県松本市出身者の飲食店を譲り受けた事が由来だそうです。)
創業の背景と初期の成功 明治時代は、明治維新による近代化が進行中であり、西洋文化が日本に浸透していました。西洋料理もその一環で、特に都市部では洋食を提供するレストランが人気を博していました。松本楼は、そのような時代のニーズに応え、日比谷公園という理想的な立地に店舗を構えたことで成功を収めました。日比谷公園は、日本初の本格的な西洋式庭園として知られ、政府の要人や文化人が集う場所でした。松本楼も、彼らが集う場となり、政治的な会合や文化的な交流が行われる場所としても機能していました。
政治と文化の交差点 松本楼は、日本の政治と文化の歴史の重要な瞬間にしばしば登場します。例えば、1910年には「日比谷焼き打ち事件」が起こり、その際に松本楼も一部が焼失しました。この事件は、日露戦争後の講和条約に対する国民の不満が爆発したものであり、その影響で松本楼は一時営業を中断せざるを得ませんでした。しかし、その後、迅速に再建され、再び営業を開始します。
戦後も松本楼は、多くの著名人や文化人に愛され続けました。特に、昭和の時代には、作家や俳優、音楽家などが集まり、サロンのような役割を果たすようになりました。店内には、当時の著名人たちが集った様子を伝える写真や資料が展示されており、歴史的な重みを感じさせます。
1971年の火災と再建 松本楼の歴史の中で、特に大きな出来事は1971年の火災です。この火災で松本楼は全焼し、再びその存続が危ぶまれました。しかし、この困難な状況を乗り越えるために、全国から多くの支援が寄せられました。特に著名なエピソードとして、当時の内閣総理大臣であった田中角栄が、個人的に支援を表明したことが挙げられます。このような支援を背景に、松本楼は翌年に再建され、営業を再開しました。
10円カレーと社会貢献 松本楼の再建後、特に注目されるのが「10円カレー」というイベントです。これは、松本楼が火災からの復興を遂げた後、1973年から始めたチャリティーイベントで、毎年9月25日に行われています。火災によって一度は消失した松本楼が、社会からの支援で再建できたことへの感謝を示すために始まりました。このイベントでは、10円という象徴的な価格でカレーを提供し、その収益はすべてチャリティーに寄付されています。この取り組みは現在も続けられており、松本楼の社会貢献活動の一環として広く知られています。
現代の松本楼 現在の松本楼は、西洋料理だけでなく、多様なメニューを提供し、多くの観光客や地元の人々に愛されています。特に、カレーライスは松本楼の看板メニューの一つであり、長年にわたり愛され続けています。さらに、松本楼は結婚式やパーティーなどの会場としても利用されており、その歴史的な建物と美しい日比谷公園の景観が、特別な日を彩る場となっています。
日比谷松本楼は、単なるレストランを超えて、日本の近代史と文化の中で重要な役割を果たしてきた場所です。その歴史を振り返ると、幾度となく困難を乗り越えながらも、常に人々に愛され続けてきたその姿が浮かび上がります。