今回は台風も発生しているので、災害時におけるペットとの同行非難についてまとめます。
東日本大震災から現在の状況
環境省によると2011年の東日本大震災では、青森県で31頭、岩手県で602頭、福島県で2500頭が死亡したと報告されています。
その他にも報告されずに不明のまま死亡した犬もいるようです。
なお、猫については登録制度が無いため、被災状況はほとんどわからなかったとのことです。
また、当時はペットとの同行非難についての方針を定めている自治体も少なく、受け入れ拒否の避難所が多かったため、
避難所の在り方を問題視する声が多くあがりました。
そのため、環境省は2013年、ペット同行避難のガイドラインを作成するとともに、同行避難の図上訓練を実施しました。
さらに、市区町村には避難所でのペット受け入れ方法を定めたマニュアルを作成するよう呼びかけています。
国としては同行避難を推奨していますが、自治体によっては同行非難についての受け入れ態勢が遅れている所が多いのが実情なのでご自身のお住いの自治体はどうなのか一度ご確認頂ければと思います。
災害時における犬との同行避難について考えることは、ペットを飼っている家庭にとって非常に重要です。
災害が発生した際にもその安全を確保するための適切な対応が求められます。
ペットを飼う責任として自助の力を高めることがまずは重要です。
日頃から災害についてペットが困らないように備えておきましょう!
避難にへの準備
まず、同行避難の準備として、犬のための非常用持ち出し袋を準備しておくことが重要です。
この袋には、最低5日分のドッグフードや水、予備のリードや首輪、排泄物を処理するための用品、そして健康状態を証明する書類(ワクチン接種証明書など)を含めるべきです。
また、犬が安心できるように、普段使っているブランケットやおもちゃも入れておくと良いでしょう。
次に、避難所での対応についてです。避難所では、多くの人々が集まり、環境が大きく変わります。そのため、犬がストレスを感じやすくなる可能性があります。
このような状況に備え、犬が人混みに慣れるよう、日頃から社会化を進めておくことが有効です。また、避難所によっては、動物の受け入れが制限されている場合もあるため、事前に地域の避難所の状況を確認し、ペット同伴が可能な施設を把握しておくことが大切です。
避難所で犬を他の人々と共に過ごす場合、他の避難者とのトラブルを避けるため、飼い主としての責任を持って行動することが求められます。
例えば、犬の吠え声が他の避難者に迷惑をかけないよう、しつけを行っておくことや、排泄の管理を徹底することが重要です。加えて、避難所内での犬の居場所を確保し、他の動物や人々との距離を保つよう心がけると良いでしょう。
さらに、災害時には犬の健康管理も重要です。避難生活が長期化する可能性があるため、定期的に健康状態を確認し、異常があればすぐに対処する必要があります。
また、犬がストレスや環境の変化により体調を崩すことが考えられるため、信頼できる動物病院の連絡先を控えておくことも推奨されます。
災害時の同行避難においては、地域社会との連携も不可欠です。自治体や近隣住民との情報共有や協力体制を築いておくことで、いざという時にスムーズな避難が可能になります。ま
た、ペット同伴の避難訓練に参加することで、実際の災害時にどのように行動すべきかを具体的に学ぶことができます。
最後に
犬との同行避難を成功させるためには、日頃からの準備と心構えが鍵となります。災害はいつ発生するか予測が難しいため、日常的に避難計画を見直し、必要な物資の点検を行うことが大切です。
また、犬のしつけや健康管理にも十分な注意を払い、災害時にも安心して同行避難ができるようにしておくことが求められます。
以上のように、災害時の犬との同行避難には多くの配慮が必要です。
しかし、事前の準備と適切な対応を行うことで、飼い主と犬の両方が安全に避難できる環境を整えることが可能です。ペットと共に暮らす全ての人々にとって、このような取り組みは不可欠であり、日常から災害に備える意識を持つことが重要です。