犬は飼い主の色々な声掛けに反応しますが、どの程度単語を理解しているのでしょうか。
我が家の犬は、ぱっと思いつくだけでは10程度でしょうか。まわれというと、ひたすらまわります 笑
研究結果では、2021年カナダのダルハウジー大学の研究が、有名のようです。
ご自宅の愛犬はいくつの単語を理解していると思いますか・・・?
「犬は平均して89個もの単語やフレーズを理解している。」
どう思いますか?人間でいうと1歳半ぐらいでしょうか?
人間は愛情を持って犬にたくさん話しかけて育てますよね。そうすると犬はたくさん言葉を覚えてくれるようですね。
私たちが「散歩いこう」や「おやつ」という言葉を発するだけで、犬は瞬時にその意味を理解し、反応します。
また、声のトーンでもある程度理解できるようです。
研究によれば、犬は平均して89個の単語やフレーズに一貫して反応でき、その中には「座れ」や「待て」といった命令が多く含まれています。
さらに、最も学習能力の高い犬では、200以上の単語に反応することが可能であり、これは人間の2歳児に匹敵する語彙力です。
犬は言葉を話しませんが、特定の言葉に対して一貫した反応を示し、ある程度の言語理解力があることがわかります。
この研究は、165人の犬の飼い主を対象に行われ、飼い主がペットの言語理解力を報告する形で行われました。
犬種や職業(警察犬など)は語彙数に影響を与えましたが、年齢や飼い主の資質は影響を与えませんでした。
飼い主の報告に基づき、犬が反応する言葉の種類や数には大きな差があることがわかりました。
過去の研究では、集中的な訓練を受けた犬が非常に多くの単語に反応できることが報告されています。
例えば、2004年にはボーダーコリーのリコが200以上のアイテムの名前を覚え、2011年には別のボーダーコリーのチェイサーが1,022個の単語を覚えました。
チェイサーは3年間にわたって1日4~5時間の集中訓練を受け、大量のぬいぐるみの中から示した単語のぬいぐるみを持ってきます。
覚え方としては、新しいぬいぐるみの名前をいうとたくさんのぬいぐるみの中か見たことが無いぬいぐるみを選んで持ってきて、削除法でそのぬいぐるみの名前を覚えていくそうです。すごいですね!
今回のダルハウジー大学の研究では、飼い主が172の単語やフレーズに対する犬の反応を報告しましたが、飼い主がペットの理解力を過大評価する可能性も考慮されています。
飼い主は特定の単語やフレーズに対する犬の反応を0から5のスケールで評価し、その結果、90%以上の犬が認識する一般的な単語やフレーズが特定されました。これには、犬の名前や「座る」「おいで」「伏せ」などが含まれます。
一方で、「足を拭いて」「ささやいて」などのフレーズに一貫して反応する犬は少数でした。
飼い主はさらに多くの単語やフレーズを追加でき、訓練された犬や学習が早いと感じる犬ほど多くの語彙を持つ傾向がありました。
警察犬や救助犬のような訓練された犬は、一般的な家庭犬に比べて1.5倍の語彙力を持っていることも報告されました。
ただ、研究者は、特定の犬種が他の犬種よりも単語を学ぶのが得意かどうかを断定するには、さらに多くのデータが必要だとしています。
例えば、牧羊犬や愛玩犬は他の犬種よりも多くの単語に反応すると飼い主が信じる傾向がありましたが、これについてもさらなる検証が必要です。
この研究は犬の言語理解に関する初期のものであり、犬が特定の単語を理解する際に人間のジェスチャーや文脈情報が影響を与える可能性があることも考慮されています。例えば、声のトーンや飼い主の指や表情で判断している可能性もあります。
ただ、この様な研究が世界的に増え多くのデータがより集まっていくことにより、より正確な事がわかっていくのでしょう。