犬の毛質はたくさん抜けるダブルコートとあまり抜けないシングルコートの2種類に分かれます。
毛質の違いについて今回はまとめます!
まず、最初に強くお伝えしたいことなのですが、シングルコートの犬でも毛は少なからず抜けます。
シングルコートのプードルなら、犬アレルギーの方も大丈夫!といった話は出鱈目です。
その前提を踏まえたうえでお読みください!
シングルコートとダブルコートの違い
シングルコートは、1層の毛を持つ犬種です。
この毛は柔らかく、軽いです。シングルコートの犬は、被毛の密度が低いため、暑さに対する耐性はありますが、寒さには弱い傾向があります。
一般的に短毛種や一部の長毛種がこのタイプに属します。
ダブルコートは、2層の毛を持つ犬種です。
外側の「アウターコート(オーバーコート)」と、内側の「アンダーコート」という二重構造になっています。
ダブルコートの犬種は寒冷地に適応しており、極寒の環境でも体温を維持することができます。
ダブルコートの構造と役割
ダブルコートの犬種には、寒冷地原産の犬が多く見られます。
例えば、柴犬、シベリアンハスキーやゴールデンレトリバー、ジャーマンシェパードなどは、厚いアンダーコートを持つことで、寒さから体を守っています。
- アウターコート:アウターコートは、外的要因(例:雨や雪、汚れ)から犬を守るために存在しています。防水性が高く、硬くしっかりした毛でできており、雨水が犬の皮膚に直接触れることを防ぐ役割も持っています。また、アウターコートは風や紫外線などの環境要因に対するバリアでもあります。
- アンダーコート:アンダーコートは、犬の皮膚に密着する柔らかい毛で、特に寒冷地では保温効果を発揮します。冬には厚くなる一方で、春や夏になると抜け落ちるため、季節ごとの毛の手入れが必要になります。アンダーコートがしっかりと発達している犬は、寒さだけでなく熱のこもりも防ぐため、体温調節を行いやすいという利点もあります。
シングルコートの構造と特徴
シングルコートの犬種は、薄い毛を持っているため、ダブルコートの犬に比べて温度調節が難しい傾向にあります。
シングルコートの犬種には、マルチーズ、プードル、イタリアングレイハウンドなどが含まれます。
これらの犬種は、比較的温暖な環境に適していますが、寒冷地では防寒対策が必要です。
シングルコートの犬は、ダブルコートの犬と比較して、毛の抜け替わりが少ないとされています。
シングルコートの犬は、定期的なトリミングやシャンプーが必要になることがありますが、手入れの手間が少ないため、手軽に飼うことができると言われています。
毛の手入れと脱毛について
ダブルコートの犬種は、春と秋に「換毛期」という特定の時期に大量の毛が抜け替わります。
- ブラッシングの重要性:ダブルコートの犬は、定期的なブラッシングが不可欠です。特に換毛期には、デッドヘアを取り除くために、しっかりとしたブラシを使って毛を整える必要があります。
また、ブラッシングをすることで、皮膚の健康状態を保ち、自然なオイルが全体に行き渡ることで、毛がより美しくなります。
シングルコートの犬も定期的な手入れが必要ですが、ダブルコートほど頻繁に行う必要はありません。
シングルコートの短毛種では週に1〜2回のブラッシングで十分なことが多いです。
ダブルコートのサマーカットの注意点
ダブルコートの犬を飼っている飼い主の中には、夏場に犬を快適にするために毛を刈り込むことを考える人もいます。
しかし、ダブルコートの犬の毛を過度に刈り込むことは推奨されません。
理由は、アンダーコートとアウターコートの両方が体温調節を助けており、特にアウターコートが紫外線や暑さから犬を守る役割を果たしているからです。
もし過剰に毛を刈り込んでしまうと、犬は皮膚が直接紫外線にさらされ、日焼けや皮膚のダメージを受けやすくなります。
また、毛が再び生え揃うまでに時間がかかり、ダブルコートのバランスが崩れてしまうこともあります。
犬の健康と毛質の関係
犬の毛質は、その健康状態を反映することがあります。
毛が艶を失ったり、抜け毛が異常に多い場合は、栄養不足やストレス、アレルギー、寄生虫などの健康問題が隠れている可能性があります。
犬の毛がいつも清潔で、ツヤのある状態であることは、健康な犬である証です。
食事や適切なケア、定期的な健康チェックが、犬の毛を美しく保つ秘訣です。
最後に
シングルコートは毛が抜けにくいので日々のお掃除量はダブルコートの犬に比べて圧倒的に少なくて済みます。
ダブルコートの犬だと換毛期の時期は大量に服に毛がついて、粘着ローラーで毎日コロコロしないといけないかと思います。
ただ、シングルコートの犬だとトリミング代がかかります。伸びるスピードが早い場合は月1程度のスピードでトリミングの必要があります。
暑さ寒さに対しての耐性も毛質でだいぶ変わります。
この様に毛質には長短があるので、短所は飼い主様の愛でケアしてあげてください!